大洗海岸へ
24日に大洗に行くために常磐線で水戸まで。
駅も線路もダメージを負った常磐線も土浦からいわきまで、
運転を再開させた。
しかし、普通電車が走っても徐行運転などの都合で
一部時刻が変更されたり、特急もまだ高萩までしか運転していなかった。
そして、福島原発のそばを走る四ッ倉・亘理間の運行再開の見通しは立たないまま、通行禁止区域になってしまった。
鹿島臨海鉄道の大洗行きの列車を待つ間、
駅のコンコースで行っていた、地元のＪＡが主催する農畜産物のセールに協力。
ヨーグルトを買って風評被害を打ち破る者の一人に。（ささやかながら）
大洗鹿島線は新鉾田・北浦湖畔がいまだ復旧のめどがたたず、
部分的に列車を動かし、不通区間は代行バスが走っている状態だ。
大洗鹿島線の列車の中、
大洗までの利用者は多い。
約20分で大洗駅に到着する。
ここから海岸線を見るために市内を回る周遊バスに乗る。
バスの名前は「海遊号」、
海からの景色が眺められるような座席になっている。
この車内には原子力発電をＰＲする張り紙があった。
海岸近くにあるわくわく科学館が、日本原子力研究開発機構の運営だからだ。（こども向き）
前日の天候が悪かったため、海岸の波は荒かった。
それでも海岸近くで写真を撮っている人がいた。津波があったからなのか。
アクアワールド大洗水族館は、営業が再開されて観光客が戻ってきたようだ。
駐車場に車がいっぱい止まっていて
こっちもホッとした。今回は漁港付近を中心に見に行くために諦めたが、
次に来たときにはじっくりと中を見てみたい。
「曲松」というバス停を降りて、漁港へ向かう。
その途中の空き地には、
t津波によって大量の土砂が流れつくされた跡があった。
漁港の姿を撮る
近くで海鮮丼を食べて休憩をとり、その後で漁港に向かうと
津波で打ち上げられた漁船と、その中に装備された物の残骸が集められていた。
まさにガレキ置き場と同じだった。
この置き場の近くで、機械を修理していた
漁師さんらしき方を見かけた。
再び漁に出られる日が来るだろうか。
その近くには打ち上げられた漁船が並べられていた。
その船の一つ一つには
「処分」の文字が書かれていた。
防波堤では釣りをする人たちも見たが。
近くには大きな水たまりがあった。
普通の港では考えられない風景だ。
大きな亀裂が、防波堤と並行に
走っていた。
これも知られざるダメージの一つ。
めんたいパーク
大洗は観光施設は次々と再開して、
脱・風評被害に頑張っている姿がある。
漁港の近くにある、「東京かねふく」のめんたいパークもそうだ。
帰りのバスの都合で工場見学はしなかったが、売店で明太子をたくさん買う。
再開の挨拶文のそばには、
「がんばろう茨城！！」のぼり。
パークの外にもたくさん貼られていた。
その隣には、震災の写真が展示されていた。
そこには、漁港近くの海で鳴門のようなうず潮があったり
海に近い道路で地割れがあるなど、天災の大きさを物語っていた。
帰りは水戸駅直行の茨城交通バスで。
大洗は日常を取り戻すために、
そして観光の町を取り戻すための努力を続けて行くだろう。
これからもできるだけ応援していきたい。